BYD J6はトミカになる?ならない?2023年9月号

中国の自動車メーカー、BYDが販売をする小型電気バス「J6」。

日本市場向けに開発された小型バスで、製造は中国で行われています。日本の小型バスの代表的存在である日野自動車のポンチョのロングボディと大差ないサイズで、2020年7月に東京都恩賜上野動物園に第一号が導入されました。コミュニティバス向けを想定している車種ですが、ハウステンボス(長崎県)の送迎バスとして採用されていたり、平和交通(千葉県)・関東鉄道(茨城県)・京阪バス(京都府)・近鉄バス(大阪府)・名鉄バス(愛知県)・京浜急行バス(神奈川県

)などでは一般的的な路線バスとして活躍。コミュニティバスとしては、福島県双葉郡大熊町・岐阜県美濃加茂市(新太田タクシー)・愛知県常滑市、大府市、東海市(知多乗合)・大阪府大阪狭山市(南海バス)・長野県小諸市(JRバス関東)・埼玉県鴻巣市(朝日自動車)・三重県伊勢市(三重交通)・埼玉県新座市(東武バスウエスト)などの地域で導入されています。今後、東京都町田市のコミュニティバス(神奈川中央交通)にも導入が予定されている模様で、勢力拡大中です。

いつかポンチョにかわる日本のコミュニティバスの顔になってしまうような勢いのJ6。これだけの実績があればトミカになってもおかしくないレベルなのは確かです。これ以上の実績があるライバルの日野ポンチョですらトミカ化されていないのが小型バスというカテゴリー。大型のバスとのスケール感が難しいというのはあるでしょう。ポテンシャルは秘めています。可能性はBYDからトミカへ売り込みがあれば高まるでしょう。今後に期待です。