ホンダレジェンドはトミカになる?ならない?2023年3月号

ホンダが2022年1月まで販売していたラグジュアリーセダン「レジェンド」。アメリカ、中国、ロシア市場では高級車ブランドのアキュラで展開されていて、日本と韓国はホンダブランドから販売されていました。韓国市場は当時のホンダコリアの社長方針で、ホンダブランドを強化するために日本と同じ方針にしたもので、当時の韓国国内でのホンダのイメージはバイクメーカーだったそうです。

最終型レジェンドは、2015年に発売され、2018年にビッグマイナーチェンジを行いこのフェイスに。新採用のダイヤモンド・ペンタゴングリルは日本国内独自モデルでアキュラブランドのものとは違うものになっています。また、2021年、世界初の自動運転レベル3のモデルを追加。これはリース契約のみで、国土交通省が認定した販売店のみでの展開でした。内容としては、ドライバーがハンドルから手を離した状態でもシステムが運転を支援(車線内運転支援・車線変更支援・高度車線変更支援)するハンズオフの機能、ハンズオフ機能で走行中に渋滞に遭遇した場合、一定の条件下でドライバーに代わってシステムが周辺を監視しながらアクセル・ブレーキ・ステアリングを操作する渋滞運転機能「トラフィックジャムパイロット」、ドライバーがシステムからの操作要求に応じ続けなかった場合に左車線へ車線変更しながら減速・停車を支援する緊急時停車支援機能で構成された「Honda SENSING Elite(ホンダ センシング エリート)」を搭載しています。2023年2月現在の今でも、これらの機能は画期的で先進的です。

日本の技術の結晶とも言えるレジェンドですが、2022年1月で販売終了。ホンダ狭山工場(埼玉県狭山市)閉鎖に伴うものです。工場の閉鎖さえなければ、もしかしたらと、これはトミカ化にも言えるでしょう。レギュラーラインナップの1台ではなく、トミカワールドの一環として、自動運転のトミカとして登場する可能性はあったかもしれません。今後はトミカプレミアム化に期待ですね。