トイザらスはトミカタウンになる?ならない?2023年10月号

神奈川県川崎市幸区に本社を置く日本トイザらスにより運営されている玩具量販店「トイザらス」。日本トイザらスはアメリカのトイザらスのフランチャイジーで、トイザらスはアメリカ生まれのブランドです。

先ずはトイザらスに関する豆知識から。トイザらスの「ら」の字は平仮名です。なんででしょう?

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英語表記のRが反転していることを意識して、あえて「ら」を平仮名にしています。以上でした。では本題へ。

トイザらスの日本進出は1991年12月20日、茨城県稲敷郡阿見町に荒川沖店(閉店済)を開業したことに始まります。その当時の日米関係は悪く、日米貿易摩擦の真っ只中でした。と言っても貿易摩擦は1965年からジワジワときていて、日本製の自動車、テレビ、コンピュータ、半導体に関税やらなんやらピークになっていたタイミングです。2018年にも当時のトランプ大統領がまた貿易摩擦だと言ったり、現在も大統領によっては再燃しかねなかったりします。そんなことはさておき、当時の日本はトイザらスの進出が日米関係の転換に繋がるとも思っていたのです。実際に2号店である橿原店(奈良県橿原市、移転済)の開業前日(1992年1月7日)には当時のブッシュ大統領が視察に来ていたりと、日米関係には少しは影響がありました。

そんなトイザらスは海外向けのトミカタウンで製品化された実績はあります。日本向けがない原因はわかりませんが、版権だったり各地のトイザらスの方針が絡むのでしょうね。日本トイザらスではトイザらスオリジナルトミカシリーズを展開していますが、これを海外でも同様なものの展開があったり、現地オリジナルがあったり、こちらも地域差があります。この差を生むのは各地のトイザらスなのか、それともアジアの統括部門なのか。単品トミカが売れやすい国、トミカタウン、トミカワールドが売れやすい国などはトイザらス側でわかるでしょうから、その分析結果に基づいているのかと思われます。

日本国内でのトミカタウン化は日本トイザらス次第でしょうね。