ローソンはトミカタウンになる?ならない?2023年9月号

東京都品川区に本社を置くコンビニエンスストアチェーン「ローソン」。2022年の売り上げ高は業界3位、2023年3月現在の店舗数も業界3位です。

ローソンは元々、アメリカのオハイオ州で1939年に創業されました。創業者がやっていた乳製品工場の製品を販売する場所として開業、ローソンズ・ミルク・カンパニーを名乗りました。ローソンというのは創業者の名前です。

日本のローソンは、ダイエーがアメリカのローソンとのライセンス契約に基づき、1975年に展開開始。その後、親会社はダイエーから三菱商事に変更となりました。現在も三菱商事グループの1社です。

アメリカの本家ローソンは企業買収などがあり、2023年現在、存在しません。かつて本家ローソンを名乗った店舗はサークルKになっています。このサークルKは日本にかつて存在したサークルKの本家です。日本のサークルKはファミリーマートになりましたね。そしてややこしいのが、日本のローソンが2013年にアメリカに進出しています。ハワイ州に店舗を展開。アメリカの他に中国やタイ王国、フィリピンなどにも展開をしているので、日本のローソンがローソンというブランドをどこかの段階で完全に手にしたのでしょうね。

ローソンは看板メニュー「からあげくん」やフライドチキン「Lチキ」などのホットスナックから、チケットなどを購入できるLoppiがあったり、2020年からはファミリーマートに代わり無印良品ブランドの取り扱いも開始しているなど、積極的な商品力の展開が目立ちます。中にはトミカを取り扱っていたり、ガソリンの販売をしている店舗もありますね。

そんなローソンですが、トミカタウンになるポテンシャルは十分に揃っていると思います。長年、トミカタウンは業界1位のセブンイレブンが独占しており、またトミカは書店限定シリーズなどでセブンイレブンの親会社であるセブン&アイグループのトーハンと協業していたりするので、タカラトミーとセブン&アイグループ関係を考えると、少し難しそうな感じはします。実現の可能性は少なそうですね。